「毎月100円、積立額を増やす」という地味すぎる資産形成

お金の考え方
この記事は約5分で読めます。

資産形成というと、どんな方法を思い浮かべるでしょうか。

収入を増やす。

支出を減らす。

投資で大きなリターンを狙う。

まとまったお金を一気に投資する。

どれも資産形成では重要な方法です。

でも、もっと地味な方法があります。

それが、

「毎月の積立額を100円だけ増やす」

という方法です。

「たった100円?」

と思われるかもしれません。

実際、100円増やしただけでは資産が劇的に増えるわけではありません。

それでも私は、この「100円」が意外と侮れないと思っています。

100円増やしても、年間では1,200円

まず、単純な話から。

毎月100円積立額を増やした場合、

100円 × 12か月 = 1,200円

です。

1年間で増える投資額は、たった1,200円。

これだけを見ると、

「そんなことをして何になるの?」

と思うかもしれません。

しかし、毎年100円ずつ増やしていくと話が変わります。

1年目は月100円増額。

2年目は月200円増額。

3年目は月300円増額。

このように増やしていけば、積立額は少しずつ大きくなっていきます。

重要なのは、100円そのものではありません。

「積立額を増やす」という行動を習慣にすることです。

なぜ「100円」なのか

では、なぜ1,000円でも10,000円でもなく、100円なのでしょうか。

理由は単純です。

ほとんど痛くないからです。

毎月の積立額をいきなり1万円増やすとなると、家計への影響を考えなければなりません。

「今月から1万円節約しよう」

と思っても、数か月後には苦しくなって元に戻ってしまうこともあります。

一方で、100円ならどうでしょう。

コンビニで何かを買うときに少し意識するだけでも捻出できる金額です。

「100円くらいなら増やしてみよう」

と感じやすい。

この心理的なハードルの低さが重要です。

「増やせる」と思えることが大きい

資産形成では、投資額そのものだけではなく、

「自分は積立額を増やせる」

という感覚も大切だと思います。

最初は月100円。

しばらく続けて問題なければ、また100円。

さらに余裕があれば、また100円。

こうしていくと、気がついたときには積立額が以前より大きくなっています。

しかも、一度増やした金額を生活費として使ってしまったわけではないので、生活水準を大きく変えずに投資額だけを増やせます。

「頑張って節約する」というより、

生活に少しずつ投資を組み込んでいく

という感覚です。

100円の積み重ねは「入金力」になる

投資では、運用利回りがよく話題になります。

「年利○%なら何年後にいくらになる」

というシミュレーションもよく見かけます。

もちろん運用利回りは重要です。

ただし、資産形成の初期段階では、実際にいくら投資できるかという「入金力」も非常に重要です。

100円の増額だけでは大したことがなくても、

100円増やす
↓
また100円増やす
↓
さらに100円増やす

という行動を何度も繰り返せば、最初とは違う積立額になっていきます。

そして、積み立てたお金は投資に回り、長い時間をかけて運用されます。

つまり、

「100円を増やす」→「投資額が増える」→「運用する金額が増える」

という流れが作れます。

さらに面白いのは「複利」と組み合わさること

積み立てた100円そのものが大金になるわけではありません。

しかし、投資したお金は運用されます。

仮に投資によって利益が生まれ、その利益も再び運用に回れば、いわゆる複利の効果が働きます。

もちろん、投資には元本割れの可能性があり、将来のリターンが保証されているわけではありません。

それでも、長期で投資する場合、

「少しでも早く、少しでも多く投資に回す」

ということには意味があります。

だからこそ、毎月100円の増額にも意味が出てきます。

「収入が増えたら投資額を増やす」よりも簡単

昇給したら積立額を増やす。

ボーナスが増えたら追加投資する。

副業で収入が増えたら投資する。

こうした方法もあります。

ただし、収入が増えるタイミングは自分だけでは決められません。

一方、

「今月から100円増やす」

という決定は、自分でできます。

しかも、100円なら家計への影響もかなり小さい。

大きな昇給を待たなくても、自分で入金力を少しずつ育てられます。

ただし、無理な増額は逆効果

ここまで書いておいてですが、毎月100円の増額を無理に続ける必要はありません。

生活費を削りすぎたり、貯金を取り崩したりしてまで投資額を増やすのはおすすめできません。

投資は長く続けることが重要だからです。

月100円増やした結果、生活が苦しくなって投資そのものをやめてしまったら本末転倒です。

また、近いうちに使う予定のお金まで投資に回すのも避けたほうがよいでしょう。

まず生活に必要なお金を確保したうえで、

「これなら毎月続けられる」

と思える範囲で増やす。

それで十分です。

100円を増やすことより、「増やせる余地」を探す

この方法の面白いところは、100円を増やすことそのものではありません。

「あと100円なら増やせないかな?」

と考えるようになることです。

毎月の固定費を見直す。

使っていないサブスクを解約する。

なんとなく買っていたものを一つ減らす。

ポイントやキャンペーンを投資に回す。

こうした小さな改善によって、100円、500円、1,000円と投資に回せる金額が増えていく可能性があります。

つまり、

100円の増額が、家計を見直すきっかけになる。

ここに、この方法の本当の価値があるのかもしれません。

資産形成は、必ずしも派手でなくていい

「資産を1,000万円にする」

「配当金を年間100万円にする」

「FIREする」

こうした目標は分かりやすく、達成できれば大きな成果です。

一方で、その途中でやっていることは意外と地味です。

毎月投資する。

資産を確認する。

支出を管理する。

そして、ときどき積立額を100円増やす。

資産形成は、こうした小さな行動の積み重ねでもあります。

大きな金額を一度に用意するのではなく、「少しだけ増やす」を何度も繰り返す。

それだけでも、長い目で見れば大きな違いになる可能性があります。

まとめ

毎月100円の積立額アップ。

数字だけを見ると、あまりにも地味です。

年間にして1,200円。

これだけで人生が変わるわけではありません。

でも、資産形成で大切なのは、一度だけ頑張ることではなく、長く続けられる仕組みを作ることです。

「今月から100円増やしてみる」

  ↓

「問題なく続けられた」

  ↓

「また100円増やしてみる」

  ↓

「気づいたら、以前よりかなり大きな金額を積み立てている」

そんな積み重ねも、立派な資産形成です。

派手な投資法ではありません。

大きなリターンを狙う方法でもありません。

でも、

「100円くらいなら増やせる」

という小さな余力を見つけ、それを投資に回し続ける。

こういう地味な積み重ねこそ、長期の資産形成では意外と強いのかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました