資産形成で一番難しいのは、投資先を選ぶことではなかった

資産形成
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投資を始める前は、資産形成で一番難しいのは「どこに投資するか」だと思っていました。

株なのか、投資信託なのか。

日本株なのか、海外株なのか。

高配当株なのか、成長株なのか。

どの商品を選べばいいのかを調べて、手数料を比較して、過去の値動きを確認する。

投資を始めたばかりの頃は、こうした「選ぶこと」こそが資産形成の難所だと思っていました。

でも、実際に続けてみると、少し違うことに気づきました。

資産形成で本当に難しいのは、選んだ後だったのです。

買うことより、持ち続けることが難しい

投資商品を買うだけなら、意外と簡単です。

証券会社で口座を開設して、商品を選んで、注文を出す。

今はスマートフォンからでも簡単にできます。

難しいのは、その後です。

買った商品が値下がりしたとき。

ニュースで景気が悪いと言われたとき。

「今は売ったほうがいい」という情報を見たとき。

反対に、急上昇している商品を見つけたとき。

「もっと上がるかもしれない」と思って、別の商品に乗り換えたくなることもあります。

つまり、資産形成では「何を買うか」だけではなく、

「その後、どうするか」

のほうが難しいのです。

正解を探し続けると、いつまでも落ち着かない

投資を始めると、次から次へと新しい情報が入ってきます。

「この株が有望」

「この投資信託が人気」

「今はこのテーマが熱い」

「この銘柄は割安」

「この商品に乗り換えるべき」

最初は勉強になります。

ただ、情報を集めれば集めるほど、「もっと良いものがあるのではないか」と思うようにもなります。

私自身、投資を始めてから、投資先について考える機会はかなり増えました。

でも、そこで大切だと思うようになったのは、「完璧な投資先を探すこと」ではありません。

自分が納得して持ち続けられるものを選ぶことです。

投資では、買った瞬間よりも、その後の付き合いのほうがずっと長いからです。

値下がりしたときに、自分の考えが試される

投資をしていれば、含み損になることがあります。

これは避けられません。

問題は、含み損になったことそのものではなく、そのときにどう考えるかです。

「下がったから失敗だった」

と考えるのか。

それとも、

「この程度の値動きは想定していた」

と考えられるのか。

もちろん、買った理由が崩れているなら、売ることも必要です。

何でも持ち続ければいいわけではありません。

だからこそ、買う前に「なぜこれを持つのか」を自分なりに決めておくことが大切なのだと思います。

値下がりした後に理由を探すのではなく、値下がりする前に、自分なりの判断基準を持っておく。

それだけでも、相場に振り回されにくくなります。

「売らない」と決めることも、立派な戦略

私は、投資をしていく中で「これは基本的に売らない」と決めているものがあります。

もちろん、絶対に売らないという意味ではありません。

保有する理由がなくなったり、明らかに自分の方針と合わなくなったりすれば、見直すことはあります。

それでも、何となく値上がりしたから売る、何となく別の商品が良さそうだから乗り換える、ということはできるだけ避けたいと思っています。

なぜなら、売買を繰り返していると、いつの間にか「資産を育てること」より「正解を当てること」が目的になってしまうからです。

資産形成は、毎回の判断で勝ち続けるゲームではありません。

長い時間をかけて、資産から生まれるものを少しずつ大きくしていく。

そのためには、判断しないことも一つの判断なのだと思います。

資産形成には「退屈な時間」が必要だった

投資を始めると、どうしても刺激を求めたくなります。

大きく上がる銘柄を探したり、ニュースをチェックしたり、毎日の値動きを確認したり。

でも、本当に資産が育っていく時間は、案外退屈なのかもしれません。

毎月積み立てる。

保有する。

分配金や配当金を受け取る。

また積み立てる。

大きな変化がない月もあります。

むしろ、そういう時間のほうが長い。

だからこそ、資産形成では「何もしない時間」に耐えられる仕組みを作ることが重要なのだと思います。

資産形成は、投資の知識だけでは続かない

もちろん、投資先を選ぶための知識は必要です。

手数料やリスク、値動き、税金など、知らないことで不利になることもあります。

ただ、それだけでは資産形成は続きません。

どれだけ良い商品を選んでも、値下がりした途端に怖くなって売ってしまえば、長期投資にはなりません。

逆に、多少の値動きがあっても、自分の方針に沿って淡々と続けられるなら、投資先が完璧でなくても資産形成は前に進みます。

だから私は、資産形成で一番難しいのは「投資先を選ぶこと」ではなかったのだと思うようになりました。

一番難しいのは、

「自分で決めた方針を、相場が変わっても続けること」

なのです。

最後に

投資を始めた頃は、もっと良い投資先を探すことばかり考えていました。

今でも、新しい商品や面白そうな投資先を見つけることはあります。

それ自体は投資の楽しさの一つです。

ただ、資産形成の土台になるのは、派手な一手ではありません。

無理のない範囲でお金を入れる。

自分が納得できるものを持つ。

必要以上に売買しない。

値下がりしても、自分が決めた理由を思い出す。

そして、時間を味方につける。

結局のところ、資産形成は「正解の商品を一度当てること」ではなく、「自分に合ったやり方を長く続けること」なのかもしれません。

投資先を選ぶことに悩むのは、悪いことではありません。

でも、それ以上に大切なのは、その選択をした後の自分がどう行動するか。

資産形成を続けてきて、私はそこが一番難しく、そして一番大事な部分だったと感じています。

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